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清水吉男の保守・改良(派生開発)にマッチした仕様変更管理と書き方講座(東京都)

 
内容 大部分が「保守開発」のこの時代、プロセスが確立していないのが現状です。既存のシステムから、社会環境の変化に対応した新しい製品を生み出していく必要があります。講師自ら、多数プロジェクトで実践し、成功に導いた「派生開発プロセス」を演習を交えて学びます!

◆日 時:2012年6月7日(木) 10:00-17:30

◆会 場:社団法人日本情報システム・ユーザー協会 会議室

◆趣 旨:
企業経営にとって、システムの利活用が当たり前のこの時代、全くの新規開発より多くなってきているのが既存システムを一部流用した「保守開発」です。既にあるシステムを、改良、訂正、機能追加する保守作業こそ、企業の競争力の源泉です。保守開発は、下記のような状況があります。

[1]保守には、タイプがいろいろある。(是正保守・予防保守・緊急保守・適応保守・完全化保守・改良保守)
[2]タイプが色々あるにも関わらず、新規開発プロセスを真似たアプローチを行なっている。
[3]既存システムの活用により、社会環境の変化に対応した、新しい製品を生み出せる可能性がある。

このような状況にて、「保守開発」を行なっているため、「保守開発」によるシステムトラブルも多発しています。そこで、この状況を打破すべく、清水先生が理論と実践をもって確立されたのが「XDDPという派生開発プロセス」です。

「派生開発」とは、「社会や環境の変化に対応するために既存システムへの機能の追加・削除・仕様変更によって新たな製品を生み出したり、既存のソースコードの一部を流用しながら新規開発を行うこと」を意味します。

今回は、その「派生開発」にマッチした仕様変更の管理や仕様の書き方、プロセスのノウハウをご紹介いただく講座をご用意いたしました。この業界では、特に多数の組み込み系プロジェクトにて成功経験を持つ講師の事例なども交え、具体的、かつ実践的で即使えるノウハウをご紹介いたします。この「派生開発」における仕様の書き方として、必須になってくるのがUSDM方式です。USDMについては、「清水吉男の仕様が漏れない要求仕様の書き方講座」をご参照ください。他にはない充実の講座です。ぜひご参加ご検討ください。

◆内 容:
第1章:保守開発との違い
従来の保守開発では引き渡し後のバグを是正したり、法律の変更に伴って税率を変更するといった、まさに「保守」をテーマとしていましたが、今日、CPUの性能向上もあって、ソフトウェア開発の範囲が多岐に渡るようになり、従来の「保守開発」の考え方ではカバーできないケースが増えています。

第2章:派生開発の現状
今日、ソフトウェアに起因するトラブルが多く発生していますが、特に、機能追加や移植に伴ってトラブルが発生しています。また変更も、ソースコード上で該当箇所を見つけ次第に変更してしまうというやり方が一般的に行われておりトラブルが絶えません。これは保守開発(派生開発)には多様な性質を持っているにも関わらず、不適切なプロセスで対応していることに起因しています。

第3章:派生開発の特徴
派生開発には新規開発と違った特徴があります。特に、ソースコードを読む必要性を回避できず「部分理解」の制約の中で変更作業が強いられるという特徴があります。この障壁に適応したプロセスで対応しないと問題が表面化するのですが、ここでは、派生開発の主要な特徴を整理します。

第4章:XDDPによる派生開発(演習)
XDDPには、機能追加を扱うプロセスとその他の変更を扱うプロセスを並行させるという大きな特徴があります。これはそれぞれ要求が異なる以上、対応するプロセスも異なるべきという考え方に基づいています。この中で特徴的なのは変更を扱うプロセスです。XDDPでは「変更要求仕様書」「TM(トレーサビリティ・マトリクス)」「変更設計書」という「3点セット」の成果物を必須の成果物とすることでレビューを可能とし、変更漏れなどの「部分理解」の弊害を克服します。(時間の関係で変更に関する「3点セット」を中心に説明しますので、受講条件にご注意ください)

第5章:XDDPにおける品質要求
XDDPでは、たとえば「保守性」の要求仕様も追加と変更では異なる仕様を定義します。これは、変更はあくまでも「劣化」を防ぐことに主眼をおくべきという考えに基づくものです。

第6章:XDDPにおける要件管理
XDDPでは要求仕様書を「USDM」の表記法を導入しており、変更の該当箇所は変更要求仕様書と一体で「TM」によって管理されていますので、途中の仕様変更への対応はスムースにできます。ただ、2種類の要求仕様書を適用する関係で、ベースライン設定のタイミングも別々になります。ここではXDDP特有の要件管理のプロセスについて説明します。

第7章:XDDPを適用することの効果
XDDPのコンサルティングの中で適切なプロセスで対応されたプロジェクトでは、平均的に事前に確保していた工数を3割程余して終わっています。また、XDDPによって「並行開発」が可能になる仕組みも説明します。これは企業戦略上大きな武器となるものです。この他、公式資料を不用意に弄らないという考え方についても説明します。

第8章:取組み時の注意
XDDPに取り組むにあたって留意しなければならない項目がいくつかあります。その一つが「仮説見積もり」というもので、これが省かれるとその後のXDDPのプロセスも省かれてしまいます。その他に組織として対応しなければ効果をもたらさない項目もいくつかあり、それらについて説明します。

第9章:XDDPの成功事例
これまでのコンサルティングの中で100例を越える成功事例がありますが、その中で特徴的な成功事例を紹介します。

◆講 師:清水 吉男氏(株式会社システムクリエイツ 代表取締役)
1968年からソフトウェアの世界に入り,一般のビジネスシステムからオンラインシステムの開発まで黎明期のシステム開発に携わる。途中から組み込みシステムの世界に転じ、POSシステムでは世界で最初の5万件の単品管理システムを完成、またインクジェットプリンターや内線電話のデジタル化システムなど多くの製品のソフトウェアを開発。この間の20数年間、納期遅れや仕様トラブルもなし。1990年頃にCMMと遭遇したのを機に、それまでの成功事例を元にして、たとえば要求の仕様化技術を「USDM」としてまとめ、また派生開発に特化した開発プロセスを「XDDP」としてまとめたりして、95年に「QCDの達成」を旗印にしたプロセス改善のコンサルティングに転向して今日に至る。一貫して「営業しない」という姿勢を堅持。
「硬派のホームページ(http://homepage3.nifty.com/koha_hp/)」を主催。

●「要求を仕様化する技術・表現する技術」(技術評論社)
 …(USDM)「仕様は動詞にある」という基本的考えの下に、要求と仕様を使い分け、それらを階層で表現することで仕様モレを起こさずに表現する方法。また階層構造にすることで「1つの文書」になり要件管理も容易になる。
●「『派生開発』を成功させるプロセス改善の技術と極意」(技術評論社)
…(XDDP)現実の大部分は派生開発であるにも関わらず、間違ったアプローチで失敗を重ね混乱を繰り返している。XDDPは、筆者の経験の中で生み出した派生開発を成功させる独自の開発アプローチです。他著書:「SEの仕事を楽しくしよう」
(SRC刊)、「わがSE人生に一片の悔いなし」(技術評論社)

◆定 員:45名

◆対 象:ユーザー企業やベンダー企業にて情報システム保守開発に携わる、管理者、担当者、プロジェクトマネージャー など

◆参加費:JUAS会員/ITC:31,500円 一般:39,900円(消費税込み、テキスト込み)
 
開催期間 2012年06月07日
 
有料/無料 有料
 
種別 研修会
 
テーマ 経営・管理
 
問い合わせ先 社団法人日本情報システム・ユーザー協会
TEL:E-mail:
 
詳細ページ http://www.juas.or.jp/seminar-event/open_seminar/detail.asp?SEMICODE=414068
 
情報提供機関 福井県産業情報ネットワーク
 
更新日 2012年04月16日
 
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