日本建築学会設計競技 |
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内容 | ◆主旨 古来、我が国では自然を大切にし、自然と共生する生 活が継承されてきた。衣服、食物、住まいのすべてにおいて私達は自然の力の偉大さを認識し、自然を崇め、感謝しつつ、自然物や自然現象を巧みにコントロールし、デザインして文化にまで高めてきた。例えば、農業のような人間の最も基本的な営みに、人間と自然との美しくかつ総括的な関係を見ることができる。 しかし近代以降、人口の急激な都市集中に伴って、大量の建築が生産され、自然は破壊され続け、人々は自然との調和のとれた関係を失ってしまった。人々は高層化された建築のなかで、極度にコントロールされた人工環境での均質な生活を余儀なくされている。人々は終日モニターやモバイルフォンと向かい合い、自らの表情まで均質化しつつある。 また、都市の過密化がもたらした地球規模での環境汚染にいかに対処するのかが、21世紀の重要なテーマとなった。CO2削減や、エコロジカルな、あるいはサステイナブルな環境を求めるアピールが日々新聞やTVで大きく報道されている。 だがいまのところこの問題に応える提案のほとんどは、技術的なものに限られている。屋上緑化や壁面緑化の試みも進化しつつあるし、ソーラーバッテリーの性能の向上も著しい。しかしこのような技術をいかに現在の建築に採用しても、単体としての建築の性能アップに止まっている。 いま私達に求められるのは、もう一度自然を感じ、自然に呼応する建築のあり方を根底から再考することである。かつてのように身体全体で自然を受けとめ、自然と接し、自然との関係をつくり上げることの可能な建築を発見することである。 しかしこれは、決してかつての生活への逆戻りを意味するものではない。現在の人口密度を保ちつつ、現在の経済活動を維持しつつ、すなわち現実の社会を前提にしたうえで、自然との関係を再構成しうる建築の提案を求めることである。 大きな自然とは決して大自然のことではない。いかに人口の密集した大都市の個々の生活からの提案であったとしても、それが地球全体にまで拡張可能な普遍性を持ち得るならば、その提案は「大きな自然に呼応する」と言えるのではないだろうか。 ◆課題: 大きな自然に呼応する建築 ◆条件: 実在の場所(計画対象)を設定してください。 ◆賞 1.支部入選者:支部長より賞状および賞牌を贈ります(ただし、全国入選者は賞牌を除く)。 2.全国入選者:次のとおりとします。 ●最優秀賞 3点以内 賞状・賞牌・賞金(計100万円) ●優秀賞 数点 賞状・賞牌・賞金(各10万円) ●佳作 数点 賞状・賞牌・賞金(各 5万円) (授与は合計で12点以内とします。) 3.タジマ奨励賞 10点以内 賞状・賞金(各10万円) (タジマ奨励賞は、タジマ建築教育振興基金により、支部入選作品の中から、準会員の個人またはグループを対象に授与します) |
募集期間 | 2010年06月01日 〜 2010年07月09日 |
種別 | コンテスト・表彰 |
問い合わせ先 |
日本建築学会 各支部事務局 設計競技担当 TEL:03-3456-4135 |
詳細ページ | http://www.aij.or.jp/jpn/symposium/2010/100709.pdf |
情報提供機関 | 福井県産業情報ネットワーク |
更新日 | 2010年06月01日 |