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スクラムネット メールマガジン

  • Date: Fri, 29 Aug 2014 18:00:01 +0900 (JST)

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メールマガジン スクラムネット No.28
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【配信元】福井県発達障害児者支援センター スクラム福井 




【もくじ】
1..... リレーエッセイ
福井大学 子どものこころの発達研究センター
Age2企画
西里美菜保 先生 より

2..... 保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイント

3..... セミナー・研修会などの案内


◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆


もうすぐ秋ですね。


秋と言えば「食欲の秋」とも言われますが、
そんな時期だからこそ
体調管理と
バランスのよい食事を
こころがけていきたいですね。


体調管理に役立つ指標のひとつに
「BMI」があります。

BMIとは身長と体重から割合を示した数値のことです。
次の計算式からBMIを導き出すことができます。


BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))


理想数値は 22 とされています。

この数値が
18.5以下 だったり
25以上 だと
注意が必要です。
(出典:日本医師会ホームページ「健康の森」より
http://www.med.or.jp/forest/health/eat/11.html
2014/08/21アクセス)


年齢や性別によっても
多少の違いはありますが、
ぜひ
体調管理の参考にしてみてください。


それではメールマガジン スクラムネット、
28回目のリレーエッセイは

福井大学 子どものこころの発達研究センター
Age2企画
西里美菜保 先生 より
お送りさせていただきます。


◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆


【リレーエッセイ】

福井大学 子どものこころの発達研究センター
Age2企画
西里美菜保


皆様、初めまして。

福井大学
子どものこころの発達研究センター
Age2企画の
西里美菜保と申します。

現在、
臨床心理士として
福井大学子どものこころ診療部や
県内の小学校・クリニック等で
仕事をさせていただいております。

心理士としては
4年目ですので、
こころの発達研究センターにおいても
職場においても
学ぶことの方が多く、
今回
エッセイを担当するに当たり
「何をお話すればいいのか」
とても悩みました。

しかし
「これも経験」
「新しいことへの挑戦」と捉え、
私の自己紹介と
心理士としての短い経験の中で感じてきたことを
率直にお話させていただきます。



私が
“人のこころ”に興味を持ちはじめたのは
小学5年生の夏だったと記憶しています。

母が経営する美容室のスタッフが入院し
”お見舞に”と連れて行ってくれたのが
精神科の病院でした。

母は見舞いをしながら
目の届く範囲内で自由に行動させてくれました。

私は
病院の廊下や病室を
行ったり来たりしながら
周囲を観察…
重度の方が入院する施設であったこともあり
不思議な光景を見ている気分でした。

母曰く
「世の中にはこういう世界があるということを
見せておきたかった」
ということですが、
小学校5年生には
少し刺激が強かったように思います。
それから
様々な環境要因もあり、
人のこころに興味を持つようになりました。


こうした仕事がしたいと
はっきり思ったことはありませんでしたが、
子どもが好きだったり
自分の関心のままに進んでいるうちに
自然と
こうした仕事をするようになっていました。 



福井に来る以前は
東京で複数の職場を掛け持ちながら
主に小中学生・大学生と関わる仕事をしました。

昨年1年間は
不登校の児童・生徒のみが通う小中学校で週4日、
スクールカウンセラーとして
子どもや教職員・保護者と関わることができ、
自身の心理士として大きな経験をさせていただいたと思っています。
転入してくる子は
全員”不登校”を経験しているだけに
「全員がケース(ケアが必要)だよ」と
先輩心理士に言われ、
初めはとても心理職的立場で構えていました。

しかし、
学校生活を共に送る中で
子どもたちの変化の様子や
回復していく過程をみていると、
まず私自身が
一人の人間として、
また
子ども一人ひとりを
立派な一個人として向き合うことの重要性を感じました。

大人からみれば
「そんなこと」
「たったそれぐらい」のことで
子どもの心は大きく動かされます。
小さなきっかけで
学校に行けなくなったり、
反対に
学校に来るのが楽しみになり
登校が継続できたりすることもあります。

子どもの中には、
情緒面での課題がある子もいれば、
発達の凸凹による二次障害的に
不登校になってしまった子もいました。

こうした子どもたちとの関わりは、
心理職としての専門性が
どこの場面で必要とされるかなど
様々なことを考えさせてくれました。



発達の凸凹をもつお子さんに対しては
生活のしやすさや
具体的な対策が第一ですが、
やはり
気持ちに寄り添うことも大切であり、
きっかけやタイミングを
どれだけ大人が敏感に感じ取り
つなげてあげることができるかが
必要なことなのかもしれないと考えます。
それも
大人目線ではなく、
直面する子どもの目線で考えていくことが
重要であるように思います。



日常の多くの時間を
一緒に過ごすということは
自身の感情も大きく動かされることでもあり、
本当は怒ってはいけない場面でも
子どもの言葉にカチンときてしまうこともありました。
普段心理職として
保護者の方には、
子どもと向きあうときに
冷静な対応をお願いすることが多くあります。
頭ではわかっていても
どうしても感情的になってしまう、
こうした気持ちも
子どもと長い時間関わる中でわかりました。
保護者の方との面談をする中で、
何が正解かわからないことに
「ああでもない」「こうでもない」と
二人して考えてみたり、
保護者の奮闘を聞いたりする中で、
気持ちが少し楽になったと言ってもらった経験は、
それまで子ども支援ばかりに重点を置いていた私に、
母子を含めた支援の重要性を痛感させてくれました。



現在は、
Age2企画研究室で
母子を対象に研究をさせていただいております。
子どもが伸び伸びと育ち、
保護者の方が子そだてしやすい環境や支援を目指して、
研鑽と研究をして参ります。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。


福井大学附属病院子どものこころ診療部
臨床心理士 西里 美菜保




◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆


【保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイント】

続いてお送りするのは
保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイントです。

園でのいろいろな活動のなかで、
保育士さんたちが気がかりになることも多いと思います。
具体的な支援法を身につけるために、
さまざまな事例を学習して取り込んでいくことも大切です。

以下事例を参考に、少しでもお役にたてていただければと思います。




Q:年長クラスの女児です。
先生のお話を聞いている時など、
じっと動かずに座っていないといけない場面で
ぼんやりして眠りそうになっていることがあります。

また、時には
着ている服や自分の爪を噛んだり
体をもぞもぞと動かしていることも気になります。

どのような関わりができるでしょうか?




A:いつも体のどこかを動かして刺激を入れないと、
頭がすっきりした状態を保てないのかもしれません。

運動をすると
脳の働きが高まるので
体が覚醒し、集中力がアップします。

本児は
ぼんやり眠くなることを避けるために、
無意識に服や爪を噛んで口の筋肉を使ったり
体を動かしたりしているとも考えられます。


このような場合には、
その行動を認めてしまうことも
対応策の一つになります。

服や爪の代わりに
「噛んでよいもの」を
渡してみてはどうでしょうか。
(例えば
ハンドタオルを服に留めておくなど。
留める道具は
百円ショップなどでも販売している
バネ状の伸びるコードに
クリップが付いたものが使いやすいです)


口遊びや体を動かしはじめたら
ぼんやりとしてきたサインだと受け止めて、
口頭での注意ではなく
具体的な動きを与えることも有効です。

例えば
活動のモデルをしてもらったり、
先生のお手伝いをお願いするなど、
じっと座っている時間を短くする方法を考えてみましょう。

また、
夜間の睡眠がうまく取れていないことが
原因となっている場合もありますので、
保護者にお家での様子を尋ねてみてください。
睡眠不足でなくても
朝が苦手で登園後すぐに活動に入れない場合には、
日光を浴びて体を動かすことで
覚醒を促すことができます。

一日の活動の初めに、
園庭での軽い運動を取り入れてみるのもよいかもしれません。


困った行動を
「必要な刺激を得ている」という視点で見てみると、
対応や支援の仕方が見えてくることもあります。

その行動をやめさせるのでなく
許される行動や
目的のある活動に置き換える方法を、
担任の先生だけでなく
園の先生方のいろいろな視点で
検討していただけたらと思います。



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【セミナー・研修会などの案内】

それでは
今後開催予定のセミナー・研修会予定の情報について
お知らせいたします。



○ちち☆ははサポートクラブ
スクラム福井では、
発達障害のお子さんを育てられている親御さんたちの集まりを
定期的に開催いたしております。

日ごろのお子さんの様子や子育ての悩み、
保育所や学校のことなどを語り合う場を提供し、
親御さんの仲間づくりのお手伝いができれば・・・
と思っています。


主催:福井県発達障害児者支援センター スクラム福井

9月10日(水):福井(県立図書館)
9月11日(木):勝山(すこやか)
9月12日(金):敦賀(あいあいプラザ)
10月9日(木):鯖江(アイアイ鯖江)
10月19日(日):小浜(サン・サンホーム小浜)
11月5日(水):福井(福井市保健センター)
11月6日(木):大野(スクラム奥越事務所)
11月7日(金):敦賀(あいあいプラザ)
平成27年
1月14日(水):福井(県立図書館)
1月15日(木):勝山(すこやか)
1月16日(金):敦賀(あいあいプラザ)
3月4日(水):福井(県立図書館)
3月5日(木):大野(スクラム奥越事務所)
3月6日(金):敦賀(あいあいプラザ)

各会場とも10:00〜12:00までのお時間となります。
(大野開催時のみ10:00〜16:30の
フリータイム制となっております)

※11月5日(水)の福井での会場が変更となりました。
当日は
福井市保健センター(福井市城東4丁目14-30)
での開催となりますので、
ご注意ください。

※詳しくは
スクラム福井HP ちち☆ははサポートクラブ
をごらんください。



○子どもの心の診療医 養成研修

昨年にスタートし、
多くの皆様から好評をいただいた
「子どもの心の診療医養成研修」を、
今年は、
さらに充実した内容で実施します。
今回は、
診療を通して地域での生活を支援している
県外の専門医師を講師として招き、
「症例を交えた講義」を実施します。


≪症例を交えた講義2≫
嶺北会場
日時:平成26年9月27日(土) 18時〜20時
場所:武生商工会議所パレットホールB&C
定員:130名

嶺南会場
日時:平成26年9月28日(日) 10時〜12時
場所:ニューサンピア敦賀 気比の間
定員:40名

内容:
講義「自閉症やコミュニケーションが困難な人と医療機関での対応」
総合病院国保旭中央病院 脳神経外科 部長 大屋 滋 先生


≪症例を交えた講義3≫
日時:平成26年10月26日(日) 18時〜20時
場所:武生商工会議所パレットホールB&C

内容:
講義「発達障害のコミュニティケア-地域生活の支援と医師の役割-」
信州大学医学部附属病院子どものこころ診療部 診療教授 本田 秀夫 先生


≪基礎講座≫
日時:平成26年9月6日(土) 18時〜21時
場所:武生商工会議所
	
内容:
講義1「成人期の発達障害の診療のポイント」
福井大学子どものこころの発達研究センター 
特命准教授 小坂 浩隆 先生
   
講義2「福井県の成人期の支援システムについて」
サニーワークホーム

定員:70名


主催 福井県、福井県医師会

お問合わせは、福井県障害福祉課まで
TEL 0776-20-0634



○平成26年度子どもの心の診療医養成研修【公開講座】
主催:福井県・福井県医師会
日時:平成26年11月23日(土) 13:30〜16:00 
場所:アオッサ8階県民ホール

講義1:
福井大学子どものこころの発達研究センター 教授 友田明美 先生 

講義2:
浜松医科大学児童青年期精神医学講座 特任教授 杉山登志郎 先生
 
※「第41回日本脳科学会市民講座」との共同開催です
お問合わせは 福井県障害福祉課 もしくは 福井県医師会 まで
福井県障害福祉課0776-20-0634
福井県医師会0776-24-0387
※詳しくは
スクラム福井HP 他機関の研修会のご案内 のページ
をごらんください。



○発達障害児者福井県方式支援ツール
「子育てファイルふくいっ子」活用のための保育士等研修会(追加開催)
※7月から9月にかけて開催している研修会の追加開催です。
<福井会場(追加)>
日時:平成26年10月1日(水) 13:30〜16:00
場所:福井県社会福祉センター
対象者:保育士、保健師、教員、その他発達障害児者支援担当者等
定員:100人
申込締切:9月16日 

内容・講師
講義1 教育における移行支援ガイドラインについて 
福井県教育庁高校教育課 特別支援・発達障害児教育グループ 石田由紀子

講義2 事例に基づく「子育てファイルふくいっ子」を活用した支援について
福井県発達障害児者支援センター スクラム福井 野村眞弓

講義3 発達障害の理解とアセスメントの活用について 
福井県こども療育センター 小児科医師 津田明美


お問合わせは 福井県障害福祉課 まで
福井県障害福祉課0776-20-0634



○講演会
障がいや難病をもつ子どもを育てるということ
-子どもと家族の関係発達の支援から-
主催:敦賀すくすく療育会
日時:平成26年10月19日(日) 13:30-15:30
場所:敦賀市福祉総合センターあいあいプラザ
講師:渡部千世子 氏(鈴鹿医療科学大学医療福祉学科准教授)
資料代:500円
※詳しくは
スクラム福井HP 他機関の研修会のご案内
をごらんください。


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発行 福井県発達障害児者支援センター スクラム福井
お問い合わせ info@scrum-fukui.com
ホームページ http://scrum-fukui.com/
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