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スクラムネット メールマガジン

  • Date: Fri, 7 Oct 2016 18:00:01 +0900 (JST)

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メールマガジン スクラムネット No.53
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【配信元】福井県発達障害児者支援センター スクラム福井 



【もくじ】
1..... リレーエッセイ
   福井健康福祉センター
   医幹 四方啓裕 先生 より

2..... 保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイント

3..... セミナー・研修会などの案内

4..... その他のお知らせ


◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆

10月になりました。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。


夕方暗くなる時間が早くなってきましたね。

夕暮れ時は
車の運転手から自転車などが見えにくくなるので
早めにライトを点けたりするなど
事故の予防に努めましょうね。


それではメールマガジン スクラムネット、
53回目のリレーエッセイは

福井健康福祉センター
医幹 四方啓裕 先生 より
お送りさせていただきます。


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【リレーエッセイ】

福井健康福祉センター
医幹 四方啓裕


皆さま、こんにちは。

福井健康福祉センターで医幹を務めております。
ここは県の出先機関ですが、
国(厚生労働省)から見ると福井保健所でもあります。


私は福井医大の2期生でしたが、
卒業と同時に沖縄へ渡り、
「超」忙しい県立中部病院というところで
1年間のインターンと2年間の小児科研修を受けました。

外部研修として
沖縄小児発達センターで小児神経学を教わる機会もありましたが、
その当時は脳性麻痺の早期診断・早期療育が真っ盛りで、
発達障害のことは今ほど知られていませんでした。

研修を終えてからは
いわゆる「お礼奉公」として(旧)南部病院、
次いで八重山病院で小児科医・新生児科医として働きました。
その途中、
イギリスへ行って小児熱帯医学を1年間勉強しました。



ちょうど10年で沖縄に別れを告げ、
上京してからは、
国際協力機構(JICA)の保健医療分野の事業に
10年余り携わりました。

もともとそういう仕事がしたくて
医大へ進んだわけなので、
力いっぱいがんばりました。

ケニア、ヨルダン、マラウイ、インドネシア、
カンボジア、タンザニア、ベトナム、パキスタン、
ウズベキスタン、アフガニスタンの順に関わり、
援助の形態も対象もさまざまでしたが、
インターン時代に
内科、外科、整形外科、産婦人科、
麻酔科、救急室を回っていたおかげで、
仕事の守備範囲を広くとることができました。

5年近く派遣されたパキスタンでは、
日本からの保健医療協力の総合窓口の役割も務めていました。
その頃、
日本とタイが協力しながら、
タイだけでなくアジア各国の障害者の自立を促す
アジア太平洋障害者センター・プロジェクトが動いており、
そのプロジェクトの方々が定期的に訪れて、
パキスタンの障害者団体を力づけている様子を
間近に見ることができたのは、
私にとって幸運でした。



両親が高齢になり、
子どもの教育も課題になったりして、
海外への単身赴任が難しくなった頃、
福井県が公衆衛生医師を募集していることを知り、
応募しました。

日本語で考えると
「公衆衛生」と「国際保健」では
あまり接点がなさそうに思われるでしょうが、
英語だと、
public healthが
自国内の住民(公衆)を対象とする保健であるのに対して、
対象を世界の住民に広げた保健が
international healthだと理解することができます。

国際保健で培った経験を地元に持ち帰ればよいと、
自分の中で整理して、
若狭健康福祉センターから新しい歩みを始めました。



約30年ぶりに地元に戻ってみると、
発達障害が大きな課題として浮上していて、
この方面では自分が浦島太郎のようになっていると分かりました。

そこで、少しずつ勉強しながら、
県の施策にも関わっていきました。

このメーリングリストのお仲間の皆さまには、
福井県方式の支援ツール「子育てファイルふくいっ子」を
ご活用いただいたり、
「子どもの心の診療医養成研修」を受講されたり
講師を務めていただいたりしていると思います。

裏方としてお手伝いさせていただいた者の一人として、
心よりお礼申し上げます。



ということで、
発達障害の臨床からはほど遠く、
また保健所は診療するところではありませんので、
今後も縁の下から応援させていただきます。

短期間のうちに状況を変えることは難しいでしょうが、
5年とか10年のスパンで取り組めば、
当事者さんの生きづらさを
より軽くできる仕組みを整えられると思います。
そうした暁には、
福井型モデルをぜひ途上国へも紹介したいものです。

(以上)



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【保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイント】

続いてお送りするのは
保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイントです。

園でのいろいろな活動のなかで、
保育士さんたちが気がかりになることも多いと思います。
具体的な支援法を身につけるために、
さまざまな事例を学習して取り込んでいくことも大切です。

以下事例を参考に、少しでもお役にたてていただければと思います。



Q:自閉症スペクトラムと診断された
保育園の年長組の男の子です。

一人遊びすることが多く、
食事のときにも姿勢がくずれたりします。


A:自閉症スペクトラムと診断された子の中には、
どこか体の一部に力が入ったような、
不思議な歩き方をすることがあります。

これらは、
運動機能の能力の問題ではなく、
脳の機能に何らかの障害がある場合、
姿勢のくずれがおきやすいということです。


集団生活のなかでは、
ピンと背筋を伸ばして座ることがむずかしく、
だらりと背もたれにもたれかかったり、
床の上にごろごろねそべって遊んだりします。

そして、
「姿勢のくずれ」=「だらしない」「やる気がない」と
誤解されることがよくあります。

決してやる気がないのではなく、
モチベーションはあがっているのに、
身体がついていかないだけなのです。

まずは、周囲の人の理解が大切です。



このように
姿勢が崩れやすい子は
「平衡感覚系」の反応の鈍さが
原因のことが多いものです。

「揺れ遊び」や「回転遊び」など、
平衡感覚をつかう遊びを取り入れるとよいでしょう。



トランポリンを使っての遊びも有効です。

トランポリンをとびながら、
頭上のタンバリンをたたくなど、
とびながら自分の体をコントロールする遊びを
取り入れたりします。

ブランコが好きなら
ブランコしながら、くつを飛ばす遊びを組み入れたり、
ジャングルジムで遊ぶことも、
くぐりぬけをすることで、ボディイメージ作りに役立ちます。


また、
登園前に30分くらい
このような平衡感覚に刺激を与える遊びをしてあげると、
午前中くらいはシャキッとすごすことができます。
ただ、無理強いはNGです。

本人が楽しんで、
意欲的に取り組んでいることが前提です。


保育園や幼稚園は、
自閉症スペクトラムのこどもたちにとっては
初めての集団生活で、
不安の連続です。

周囲の人たちは
そうした子どもの不安を少しでも増やさないために、
具体的な配慮や支援を共有することが大切です。

そして、
その子その子の成長に合したスモールステップを組み立てていきながら、
保護者とともに成長を楽しむことが大切だと思います。



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【セミナー・研修会などのご案内】

それでは
今後開催予定のセミナー・研修会予定の情報について
お知らせいたします。



○ちち☆ははサポートクラブ
スクラム福井では、
発達障害のお子さんを育てられている親御さんたちの集まりを
定期的に開催いたしております。

日ごろのお子さんの様子や子育ての悩み、
保育所や学校のことなどを語り合う場を提供し、
親御さんの仲間づくりのお手伝いができれば・・・
と思っています。


主催:福井県発達障害児者支援センター スクラム福井

平成28年
10月19日(水):鯖江(アイアイ鯖江)
10月24日(月):小浜(小浜市サン・サンホーム)
10月26日(水):越前(越前市健康福祉センター)
11月2日(水):敦賀(あいあいプラザ)
11月11日(金):福井(福井市保健センター)
11月17日(木):大野(結とぴあ)

平成29年
1月11日(水):敦賀(あいあいプラザ)
1月12日(木):勝山(すこやか)
1月13日(金):福井(福井市保健センター)
1月28日(土):小浜(小浜市サン・サンホーム)
3月8日(水):敦賀(あいあいプラザ)
3月9日(木):大野(結とぴあ)
3月10日(金):福井(福井市保健センター)


各会場とも10:00〜12:00までのお時間となります。

※詳しくは
スクラム福井HP ちち☆ははサポートクラブ
を、ごらんください。



○平成28年度子どもの心の診療医養成研修
平成25年度にスタートし、多くの皆様にご参加いただいております。
研修最終年度の今年度はADHDの治療と支援を中心した内容で実施します。
≪実践講座≫
【成人期】
 日時:平成28年10月30日(日) 13時30分〜16時
 場所:福井県医師会館2階大ホール
 内容:○講義「成人期の発達障害の捉え方」
       〜ライフステージによる課題と二次障害〜
       講師 京都大学大学院
医学研究科人間健康科学系専攻 教授 十一元三 先生
    ○支援機関紹介 〜地域で活用できる支援機関〜
     ・スクラム福井 相談員 野村眞弓 氏
     ・若狭町子ども・若者サポートセンター センター長 土阪何夜子 氏

 ※この研修会は医師が対象ですが保健、医療、福祉、教育関係者の方の聴講が可能です。定員(各会場120名)を超えた場合はお申し込みをお断りする場合があります。
 
 ※お問合わせは
  福井県障害福祉課(0776-20-0634)または、福井県医師会(0776-24-0387)
  まで



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【その他のお知らせ】

○MRI検査の母とお子様の協力者を募集
福井大学子どものこころの発達研究センター
(福井大学医学部附属病院)では、
子育て中の『お母さん』か?
意図せす?とも発揮している『脳の働きの不思議』を
MRI検査で調へ?る脳科学研究への参加者を募集しています。 

※詳しくは http://tomoda.me/resources/Youikunou_MRI_recruit.pdf を
ごらんください。



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発行 福井県発達障害児者支援センター スクラム福井
お問い合わせ info@scrum-fukui.com
ホームページ http://scrum-fukui.com/
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