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空き家問題の方程式「空き家のコト」
- Date: Thu, 10 Sep 2026 14:35:37 +0900 (JST)
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▲ 空き家とひとをつなげることで まちの活性化を!
▲■▲ 空き家社会活動家のための空き家問題解決の方程式
「空き家のコト」
〜地域と空き家所有者の関係〜
▼ NO.347 2026.09.10
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いつもメールマガジン「空き家のコト」をご覧いただき、ありがとうございます。
ふるさと福井サポートセンター
理事長 北山大志郎(きたやま たいしろう)です。
今日もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
空き家マッチングツアーを始めて、もう14年になります。
これだけ長く続けていても、いまだに新たな発見があります。
今日は、最近あらためて気づいたことをお話しします。
ふるさぽが行っている空き家マッチングツアー。
その大きな特徴は、地域が主体となって進めることです。
では、なぜ地域が主体となるのか。
大きな理由の一つは、移住後に起こるかもしれないトラブルを、
できるだけ未然に防ぐためです。
田舎には、その地域で暮らしている人にとっては
「当たり前」になっているルールがあります。
たとえば、地域の行事や清掃活動、区費、
ご近所との付き合い方などです。
ところが、移住者の方にとっては、
それが当たり前とは限りません。
きちんと説明されないまま移住すると、
「そんな話は聞いていない」
「そこまでしなければならないのか」
ということが起こります。
都会での暮らしの常識を、
そのまま田舎に当てはめても、
なかなかうまくはいきません。
よく言われる「郷に入っては郷に従え」も、
ただ相手に求めるだけでは伝わらないのです。
だからこそ、移住を希望されている段階から
地域と関わってもらう。
まずは、お互いを知り、関係性をつくる。
そして、その関係性をつくる中で、
地域のルールや暮らし方をできるだけ明確にして、
移住希望者の方に伝える。
このプロセスが最初から組み込まれていることが、
空き家マッチングツアーの大きな特徴です。
ただ一方で、ツアーを行っていると、
「この方を地域にお迎えするのは、
少し難しいのではないか」
と感じることもあります。
言い方が難しいのですが、
地域のルールを守っていただくことが難しそうな方も、
なかにはおられます。
では、そのとき、誰が断るのか。
ここが、とても大きなポイントです。
最終的に判断するのは、
やはり空き家の所有者です。
地域が「この方は難しい」と感じたとしても、
地域が直接、移住希望者に断りを入れるのは、
筋として少し違います。
地域は、感じたことや意見を所有者に伝える。
その意見を聞いたうえで、売るのか、貸すのか、
今回は見送るのか。
最後に決めるのは、あくまで所有者です。
そうなると、大切なのは、
所有者が何を一番重視しているのかということです。
「地域に迷惑をかけるような人には渡したくない」
と考えているのか。
それとも、
「相手が誰であっても、とにかく早く手放したい」
と考えているのか。
ここを事前に確認しておかなければなりません。
しかも、人の気持ちは常に同じとは限りません。
ツアーの前と、ツアーを終えたあとでは、
所有者の気持ちが変わることもあります。
だからこそ、ツアー前だけでなく、
ツアー後にも、所有者の思いをしっかりと聞く必要があります。
ここで一つ、難しい問題があります。
もし所有者が、
「とにかく早く手放したい。相手は誰でもいい」
という思いを強く持っているのであれば、
関係性を重視する空き家マッチングツアーの
候補物件としては、紹介が難しくなる場合があります。
空き家マッチングツアーは、
単に空き家を売るため、
貸すためのツアーではありません。
その家と人をつなぐだけでなく、
地域と人との関係性をつくるツアーです。
だからこそ、所有者の考えと地域の思いを、
事前に確認しておくことが欠かせません。
そして結局は、原点に戻ります。
大切なのは、地域と所有者が、
普段からある程度つながっていることです。
空き家になったときだけ連絡するのではなく、
日頃から所有者と話ができる関係をつくっておく。
所有者が今、家のことをどう考えているのか。
気持ちに変化はないか。
何を大切にして、誰に家を引き継いでもらいたいのか。
そうしたことを聞ける関係性が、
空き家マッチングツアーを
うまく進めるための土台になります。
14年間続けてきて、あらためて思います。
空き家のマッチングで一番大切なのは、
建物の条件だけではありません。
所有者、地域、そして移住を希望する人。
この三者の思いを丁寧につなぐことです。
みなさんの地域でも、
所有者との関係性や、意思確認の方法について、
一度見直してみてはいかがでしょうか。
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