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空き家問題の方程式「空き家のコト」
- Date: Tue, 13 Oct 2026 09:00:00 +0900 (JST)
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▲ 空き家とひとをつなげることで まちの活性化を!
▲■▲ 空き家社会活動家のための空き家問題解決の方程式
「空き家のコト」
〜10年後、20年後の集落を誰がつくるのか〜
▼ NO.351 2026.10.13
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いつもメールマガジン「空き家のコト」をご覧いただきありがとうございます。
ふるさと福井サポートセンター
理事長 北山大志郎(きたやまたいしろう)です。
今日もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
このメールマガジンを発行し始めたのが2016年。
なんと、もう10年になるんですね。
購読者も1,100人を超え、読者の皆さんには本当に感謝です。
中には熱烈なファンの方もいらっしゃって、
ご意見やご質問をいただくこともあります。
そんな中、最近ちょっとグッとくるご質問をいただきました。
今日はそのお話です。
ご質問をくださったのは、ある自治体の空き家担当職員さん。
「空き家マッチングツアーは、集落の20年、30年先を見越した
取り組みなのでしょうか。
そして、その先のことはどう考えていらっしゃいますか?」
という内容でした。
この質問をいただいた時、
「よくぞ聞いてくださいました!」
と思わずうれしくなりました。
というのも、私たちがなぜ空き家マッチングツアーを
地域主体で進めることにこだわっているのか。
その答えにつながる質問だったからです。
人口減少、高齢化、少子化。
自治体も地域住民の皆さんも、
自分たちの地域の未来を心配しています。
移住ブームもあって、地域間で人口を奪い合う。
そんな切り口で報道される場面もよく見かけます。
確かにその通りだと思います。
ただ、ひとつ忘れてはいけないことがあります。
それは、地域の皆さんが全員、
同じ方向を向いているわけではないということです。
取り組もうとする地域もあれば、そうでない地域もある。
これが現実なんです。
例えば私たちの地元、美浜町には38の集落があります。
そのすべてが移住者の受け入れ大歓迎かといえば、
決してそんなことはありません。
もっと言ってしまえば、
「よその人が入ってくるくらいなら、
もう自分たちの世代で終わってもいい」
そんなことを平気で口にする人もいます。
半分冗談なのかもしれません。
でも、本当に集落が衰退してしまったら、
きっとこう言うのでしょう。
「行政が悪い」
と。
地域の衰退を防ぐのは行政の仕事。
そう思っている人は少なくないように感じます。
もちろん行政の役割は大きいです。
制度をつくったり、補助金を用意したり、
地域が動き出すためのきっかけをつくることはできます。
でも、そのきっかけを生かして、
実際に地域を動かすのは誰なのか。
私は、そこに暮らす住民の皆さんだと思うんです。
行政がいくら頑張っても、
住民自身が動かなければ地域は変わりません。
逆に言えば、住民が自分たちで考え、
行動を起こす地域には、まだまだ可能性があるということです。
だからこそ、
やる地域と、やらない地域。
10年後、20年後には確実に差がついてくると思います。
ここで大切なのは、必ずしもすべての集落が
移住者を受け入れなければならない、
ということではありません。
受け入れないという選択だってあるでしょう。
ただ、その選択をした結果、将来どうなるのか。
そこまで考えたうえで、
自分たちが納得しているのかどうか。
ここが大切なんだと思います。
10年後、20年後の集落をどうしたいのか。
そのために今、何をしなければならないのか。
これを住民自身が考えることに意味があるんです。
何事もそうですが、
パッと取り組んですぐに結果が出ることなんて、そうありません。
自動販売機じゃあるまいし、
お金を入れてボタンを押せば、
欲しい未来が出てくるわけではありません。
小さなチャレンジをして、
時には失敗もして、また考えて。
そんなことを繰り返しながら、
じわじわと自分たちの地域の未来が見えてくるんだと思います。
私たちが取り組んでいる空き家マッチングツアーも、
まさにそうなんです。
空き家を紹介して、
移住希望者とマッチングできればそれで終わり。
そんな取り組みではありません。
地域の皆さんが集まり、
空き家のことを考え、移住希望者の声を聞く。
すると、今まで気づかなかった
地域の課題が見えてくることがあります。
だったら次は何をしようか。
誰に声をかけようか。
自分たちでできることはないだろうか。
そんな会話が生まれ、
次の行動につながっていく。
この積み重ねこそが、
10年後、20年後の地域を
つくっていくのではないでしょうか。
だから私たちは、
空き家マッチングツアーを
単なる空き家の流通促進策とは考えていません。
地域の皆さんが、自分たちの未来を
自分たちでつくるためのきっかけ。
そのお手伝いをしているつもりなんです。
そして、その先にどんな地域の姿が生まれるのか。
それは私たちが決めることでも、
行政が決めることでもありません。
そこに暮らす皆さんが決めることなんです。
自分のまち、自分の集落だもん。
誰かが何とかしてくれるのを
待っているだけでは、何も変わりません。
まずは自分たちが立ち上がらなきゃ。
もう、そんな時代なんです。
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