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スクラムネット メールマガジン

  • Date: Tue, 18 Sep 2012 18:00:00 +0900 (JST)

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               メールマガジン スクラムネット
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    【配信元】福井県発達障害児者支援センター スクラム福井 

 9月も後半に入りましたが、まだまだ朝から暑い日が続きますね。夜は一
転してかなり寒い夜もあります。気温差が激しいので、みなさんお身体には
くれぐれもお気を付け下さいね。
 4回目のリレーエッセイは福井大学医学部病態制御医学講座小児科学 
大嶋勇成先生よりエッセイをお送りさせていただきます。

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【リレーエッセイ第4回】
福井大学医学部病態制御医学講座小児科学 教授 大嶋勇成

 今回は、福井県立病院こころの医療センター長の村田哲人先生からの紹
介で「福井大学子どものこころの発達研究センターこころの地域ネットワー
ク支援室」の大嶋勇成が担当させていただきます。まず、自己紹介をさせて
いただきます。私は昭和60年に医学部を卒業後、小児科医として県立病院
や国立療養所などの病院での勤務、海外での研究生活を経て、平成10年
から福井大学医学部附属病院小児科で勤務しています。私の専門はアレ
ルギー・免疫疾患ですが、兵庫県の県立病院で勤務していた時には神経
外来を担当し、国立療養所では重身病棟で入所していた子ども達の診療
に携わっていました。現在は小児科の教授として附属病院小児科だけでな
く県内の関連病院小児科のスタッフとともに、福井県の小児医療に少しで
も貢献できればと考えています。

 これまで福井大学医学部附属病院小児科では神経専門外来で子どもの
こころの問題に関する診療を行ってきましたが、附属病院に子どものこころ
診療部が開設されたのを契機に、小児科のスタッフが精神科と協力して診
療を行っていく体制となりました。従来は、発達障がいやこころの問題で受
診を希望されても、かかりつけの先生からの紹介状がない場合には一般外
来を受診した上で予約を取っていただく必要がありましたが、子どものここ
ろ診療部の開設を機により受診しやすくなったのではと考えております。

 小児科医として外来診療に20年以上も携わっていますと、外来を受診す
る子ども達の受診理由も随分と様変わりしました。感染症や腎臓の病気が
減り、治療法の進歩により喘息発作を繰り返す子ども達も減りました。その
分、こころの問題に関連した問題で受診する子ども達が増えた印象を受け
ます。もちろん、発達障がいに関する社会や教育現場での認識が変わって
きたことも受診する子ども達が増えた一因かもしれません。医学的介入が
望まれる発達やこころの問題をかかえた子ども達が早期診断や適切な療
育を受ける機会が増える点では望ましいことと言えます。しかしその一方で
、明らかに育児・教育環境の問題と思われざるを得ないような子ども達が
、発達障がいと診断をしてもらってきなさいと指示されて病院を受診されて
くることもあります。社会や学校における「子どもを育てる力」が低下してい
るか、その余裕がないために医療機関に丸投げされている部分もあるの
ではないかと危惧します。発達障がいに関する正しい知識の更なる普及が
望まれるととともに、このような状況に対応できるような小児科医の育成が
求められていると感じています。

 最後に、福井大学医学部附属病院小児科における医学部学生や研修医
への教育と子どものこころの発達研究センターこころの地域ネットワーク支
援室の活動を通じて、福井県の発達障がい者への療育・支援・医療体制の
さらなる発展に少しでもお役にたてればと考えております。

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【保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイント】

 続いてお送りするのは保育士のための事例で考える発達障害児へのワン
ポイントです。園でのいろいろな活動のなかで、保育士さんたちが気がかり
になることも多いと思います。具体的な支援法を身につけるために、さまざ
まな事例を学習して取り込んでいくことも大切です。以下事例を参考に、少
しでもお役にたてていただければと思います。

●事例:(保育士からの相談)3歳の男の子。毎朝お母さんに連れられて一
緒に園までやってきます。ところが園に近づくにつれ男児が泣き出し、お母
さんにしがみついて登園を嫌がります。最近は保育士も園の外までお迎え
にいくなどしていますが、なかなか園の中に入ってくれません。結局泣いた
まま男児が登園して、お母さんも時間ギリギリにあわてて仕事に出かけて
いくという状況です。なにか良い方法はないでしょうか。


●その子に合った登園方法を探してみましょう
 その子にはその子なりの理由があって登園をしぶっているはず。大人には
なかなか理由が分からなくて大変ですよね。
 家族でできる方法として、例えば登園する時間をずらしてみてはどうでし
ょうか。いつもより30分早く登園するなど、時間帯をずらして登園してみる。
 いつもより早い時間帯であれば、まだ他のお子さんが登園しておらず、園
に人が少ないので比較的園に入りやすくなることも考えられます。園の中
に集団ができてしまうと、どうしても騒がしくなってしまいますので、そうした
場には入りづらいのかもしれません。

 そのほか、母子分離不安などがあり母親と離れられないことも考えられま
す。そうした場合「母親と離れるのは一時的なものである」ということを伝え
ると不安が軽減することもあります。お迎えの時間などを本人にわかるよう
にゆっくり言葉で伝えたり、時計の絵カードを使って視覚的に分かりやすく
示したりすることで安心できるかもしれません。
 なかにはブロックなどのお気に入りのグッズを持ち歩くと安心するというお
子さんもいらっしゃいます。それらは無理に取り上げず、園の中に入り別の
活動に意識が向いたところで先生が受け取るようにしてはどうでしょうか。
 また、母親ではなく父親と一緒に登園してみるなど、いつもと違う雰囲気で
登園することもよいかもしれません。園で突然母親と離れるよりは、自宅で
母親と離れてしまったほうが本人にとって負担や不安が少ないかもしれま
せん。裏口から登園してみるのもひとつの方法です。

 そして、登園しぶりを減らすためには園での対応も工夫が必要になってき
ます。「園児との接し方」を見直してみるのもよいと思います。“突然こどもの
うしろから大きな声で話しかけてビックリさせていないか”とか、“難しい言葉
を早口で一方的に話したりしていないか”など気になる点を書き出してみて
もいいかもしれません。
 運動会などの行事があるとお子さんの不安が高まる場合もあります。あら
かじめどのような練習をするのかなど詳細を個別に伝えるとよいでしょう。
 園の中に「静かで落ち着ける場所」を作るのもよいと思います。さわがしい
場所や雑踏の中などでお話をする場合、こどもの場合は聞こえてきた声や
音などを選択的に選ぶ機能が未熟なので、さわがしい集団の中で声をかけ
られても気づかないことも多く、聴覚過敏などでストレスを感じることもあり
ます。そのため「話を聞く」という行為だけでもお子さんにはかなりの負担に
なるときがあります。事前にお子さんが静かに過ごせるような場所を作って
おくとか、お話の前には“長めにワンクッションの間を置く”などすると、お子
さんの不安も軽減します。
 お子さんや園の状況により効果が弱いことも考えられますが、一人ひとり
に合った方法を根気よく探していくことが大切です。地道に工夫をしていきま
しょう。

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【情報・話題提供】

福井障害者就業・生活支援センター ふっとわーく より機関のご紹介とお
知らせがございます。

 こんにちは!福井障害者就業・生活支援センターふっとわーくです。
 私たちの「就業・生活支援センター」とは障がいをお持ちの方の就労と、就
労に関わる生活のご支援をさせて頂いている機関です。具体的にお話をさ
せて頂きますと・・・、
●仕事をしたいけどどう探していいかわからない・・・
 このようなご相談でしたら、希望される職種・時間帯・働く場所・賃金などお
聞かせ頂き、ハローワークに一緒に行ったり希望される会社の見学に一緒
に行ったりします。
●仕事をしているけど会社の中でうまくやっていけない・・・
 このようなご相談でしたら、お話を聞かせて頂き、ご本人様の了解が得ら
れたならば会社に赴きご本人様の状況をお伝えし解決に結びつける事がで
きるようにお話をさせて頂きます。
●働いてはいけるけれど障害基礎年金を受給したいと思っているんだけど
・・・
 このようなご相談でしたら、障害基礎年金受給の申請ができるかどうか確
認させていただいた上に、申請書の手続き法などご支援させて頂きます。

 「就業・生活支援センター」では障がいをお持ちの方だけではなく、障がい
者を雇用されておられる会社様のご支援もさせて頂いております。たとえば
・・
●仕事はできるが身だしなみが整えられない・・・
 このようなご相談でしたら、ご本人様とお話しさせていただき整えられない
理由を考え、どうすれば清潔を保たれるか一緒に考えていきます。場合によ
ってはご家族様にもご協力をお願いしていきます。
●会社の中をバリアフリーにしたいが助成金などは活用できないか・・・
 このようなご相談でしたら、簡単にご説明させていただき、詳しくは助成金
担当の機関(雇用支援センター)をご紹介させていただきます。

 このように様々なご相談に応じております。ではどうように支援申し込みを
すればよいのか、またどのような流れで就労に結び付けるのかなど簡単に
ご説明させていただきます(例です)。

●まずは電話で相談の日を決めていきます(職員は常駐しておりますが他
に相談等入っておりますと十分にお話できなくなります。予め日時を決めて
来所(場合によっては訪門)をお願いしております)
↓
●ご本人様やご家族、あるいは会社様からお話をお聞きし支援内容をお話
しさせて頂きます(どのような支援が可能かお話させていただきます。もし他
の機関の協力が必要な場合は連携してご支援させて頂きますが、より良い
機関があるときにはその機関にお繋ぎいたします)
↓
●支援内容にご了解いただければふっとわーくにご登録頂きます(個人情
報等お聞かせ頂くことから、ふっとわーくでは登録制にしてあります)
↓
●くわしく希望されるお仕事の職種等についてお聞きし、ハローワークに同
行したり様々な会社の情報を提供」させて頂きます(ご本人様の状況にあわ
せてご支援させていただきます)
↓
●希望する会社があった場合、会社の了解がとれれば会社見学を行いま
す(どのような会社か、どのような人が働いているのか、直接見学して感じ
て頂きます)
↓
●会社見学後、希望があれば体験や実習を行います(体験や実習をするこ
とにより会社や働くことがイメージできます)
↓
●就職の希望があれば面接を受けます。そして結果を待ちます(合格でし
たら会社様と手続きを行います。もしだめな場合は会社探しから再度行い
ます。就労後は会社に定着訪問いたします)

 このように支援をさせて頂いておりますが、ふっとわーくでは働いておら
れる障がい者の方を対象に「職場定着促進交流活動」を行っております。
 これは働いている方が問題を抱える事により仕事を辞めなくてはならなく
なる事を防ぐために行う活動で、今年度は携帯電話での被害が多く聞か
れるようになってきているので「NTTドコモ」さんに「ケータイ安全教室」を行
っていただくことになりました。

 年4回実施しますが、今年度はあと10月(坂井市)、2月(福井市)で行い
ます。近づきましたら詳しい内容をスクラム福井様にもご連絡いたしますの
で、どうぞご参加くださいませ!
 以上、福井障害者就業・生活支援センターふっとわーくでした!

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【セミナー・研修会などの案内】

それでは今年度開催予定のセミナー・研修会予定の情報についてお知らせ
いたします。

○福井県地域生活定着支援センター公開シンポジウム「罪を犯した人たち
の地域生活の定着を目指して」
主催:福井県地域生活定着支援センター
日時:平成24年10月20日(土) 13:00〜16:30 
場所:福井県済生会病院 東館3階大研修室
講師:藤田博仁氏(愛知県立大学教育福祉学部准教授) 
参加費:無料
※詳細と申込用紙は スクラム福井HP 他機関の研修会のご案内 をごら
んください。

○幼児期を中心とした子どもの発達に必要な行動介入の考え方
主催:福井県こども療育センター
日時:平成24年10月14日(日) 13:00〜15:00 
場所:福井県立看護専門学校4階多目的室
講師:宍戸恵美子先生(自然科学研究機構生理学研究所研究員 理学博
士)
対象:保護者および療育・保育・教育・福祉関係者 
お問い合わせは 福井県こども療育センター まで 
TEL:0776-53-6570(相談・訓練課 小倉まで)

○ペアレントメンター活動バックアップ講座「医療機関における支援の現状」
主催:福井県自閉症協会
後援:スクラム福井、福井大学子どものこころの発達研究センター
日時:平成24年9月24日(月) 10:00〜12:00 
場所:福井県こども療育センター研修室
講師:津田明美氏(福井県こども療育センター小児科・児童精神科主任医
長)、小坂浩隆氏(福井大学子どものこころの発達研究センター) 
対象:福井県内でペアレントメンター活動に取り組んでいる方もしくはペアレ
ントメンター活動に興味をお持ちの保護者
資料代:500円
申込は福井県自閉症協会まで 
TEL:080-6617-4711(内田まで)

○サポステふくい出前相談会
悩みを抱えているご本人やご家族からのご相談に、専門のカウンセラーが
応じます。

日時:
越前市?:9月21日(金)武生勤労青少年ホーム
鯖江市:9月28日(金)アイアイ鯖江・健康福祉センター
敦賀市:10月4日(木)プラザ萬象
高浜町:10月17日(水)高浜町保健福祉センター
おおい町:10月18日(木)おおい総合町民センター
勝山市:10月24日(水)勝山市福祉健康センター「すこやか」
福井市:10月31日(水)清水保健センター
南越前町:11月5日(月)南条保健福祉センター
越前市?:11月7日(水)武生勤労青少年ホーム
池田町:11月8日(木)総合保健福祉センター「ほっとプラザ」
坂井市:11月14日(水)坂井市高椋公民館
若狭町:11月22日(木)パレア若狭

対象者:15歳から39歳までの就職を希望する無職の若者およびそのご家
族など
費用:無料
相談員:若年無業者社会的自立支援員、カウンセラー他
事前にご予約下さい。スムーズに相談を進めることができます
TEL:0776-21-0311

○福井県こども療育センター 平成24年度療育研修会 
※内容につきましては スクラム福井HP 他機関の研修会のご案内 案内
資料をごらんください。研修会予定日や講師、テーマについてご案内してお
ります。詳細についてのご連絡はこども療育センター「連絡・担当者」までお
問い合わせください。

○ちち☆ははサポートクラブ
スクラム福井では、発達障害のお子さんを育てられている親御さんたちの
集まりを定期的に開催いたしております。日ごろのお子さんの様子や子育
ての悩み、保育所や学校のことなどを語り合う場を提供し、親御さんの仲間
づくりのお手伝いができれば・・・と思っています。
主催:福井県発達障害児者支援センター スクラム福井
11月7日(水):福井(県図書館)
11月8日(木):勝山(すこやか)
11月9日(金):敦賀(あいあい)
1月16日(水):福井(県図書館)
1月17日(木):大野(結とぴあ)
1月18日(金):敦賀(あいあい)
3月13日(水):福井(県図書館)
3月14日(木):勝山(すこやか)
3月15日(金):敦賀(あいあい)
各会場とも10:00〜12:00までのお時間となります。
※詳しくは スクラム福井HP ちち☆ははサポートクラブ をごらんください。

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発行 福井県発達障害児者支援センター スクラム福井
お問い合わせ info@scrum-fukui.com
ホームページ http://scrum-fukui.com/
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