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スクラムネット メールマガジン

  • Date: Fri, 3 Apr 2015 18:00:01 +0900 (JST)

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メールマガジン スクラムネット No.35
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【配信元】福井県発達障害児者支援センター スクラム福井 



【もくじ】
1..... リレーエッセイ
福井大学医学部附属病院リハビリテーション部
理学療法士 成瀬 廣亮 先生 より

2..... 保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイント

3..... セミナー・研修会などの案内


◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆


春になり、
新生活がスタート。
引っ越しなども落ち着いた頃でしょうか。


最近では
あまり聞かなくなりましたが、
「引っ越しそば」の慣習がありますね。

引っ越しそば は
細く長くお付き合いしたいという気持ちを込めて
お配りするものです。

「向こう三軒両隣」と言って、
隣の家にそれぞれ挨拶をしてそばを配り、
道を挟んで向こう側の家(向かい三件)にも
挨拶をしてそばを配るものです。


こういう慣習は
そばを配るだけではなく
挨拶をする範囲として考える
よい目安になるでしょう。

つまり、
「ご近所付き合いをスタートする範囲」と考えましょう。


アパートなどの
賃貸・貸家にお住まいであれば、
大家さんにも
ごあいさつに
伺ったほうがよいでしょうし、

町内会に入るのであれば、
町内会長などの
地域を代表する方にも
ごあいさつしたほうが
良いでしょう。

その地域の特徴や
交流関係など
さまざまな情報を得られるはずです。



それではメールマガジン スクラムネット、
35回目のリレーエッセイは

福井大学医学部附属病院リハビリテーション部
理学療法士 成瀬 廣亮 先生 より
お送りさせていただきます。


◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆


【リレーエッセイ】
福井大学医学部附属病院リハビリテーション部
理学療法士 成瀬 廣亮



お初にお目にかかります、
成瀬廣亮と申します。

私は、
福井大学医学部附属病院リハビリテーション部で、
理学療法士(いわゆるPTさん)として働いています。

また
大阪大学連合小児発達学研究科福井校の
友田明美教授のもとで、
子ども達の運動機能に着目して
勉強をしております。

まだまだ
理学療法士としても社会人としても
半人前ですが、
よろしくお願い致します。



さて、
皆さんは理学療法士と聞くと
どんな仕事をする人だと思いますか?

理学療法士は、
動くことの専門家であり、
座る、立つ、歩くなど
日々当たり前にできている運動の
サポートをするのが仕事です。

運動は、
関節の曲りや筋肉の力などの運動機能で構成されていますが、
先天的または後天的に障害を持つことがあります。

そのために
自立した日常生活を送ることが難しくなり、
さらに社会への参加が難しくなる場合があります。

そんなときに、
自立(律)した生活が送れるように、
運動を通じて支援するのが私の仕事です。

そんな理学療法士の私が、
なぜ子どものこころの分野に興味を持つようになったかを
簡単にお伝えしたいと思います。



大学時代の4年の夏、
私はある施設の臨床実習をしていました。

臨床実習とは、
数ヶ月間病院や施設にいき、
理学療法士のたまごとして
臨床現場で実践を積むためのものです。

そこでは
脳性まひをもったお子さんに理学療法を提供していました。

その中で、
一番印象的であった出会いがありました。
「四つ這いで10mを8秒で進む4歳のA君」です。
普通の大人が10mを普通にあるいても8-10秒程度はかかります。
それを、四つ這いで、
大人の足元をぬって移動するA君。

A君は知的な遅れもあり、
なかなか言うことを聞いてくれませんでした。
気がついたら、
車椅子をすり抜け、廊下を滑走し、
おもちゃを引っ張り出し、
私がおもちゃを片付けている隙に、歩行器に飛び乗り、
さらに遠くへ。

私は、彼を担当していました。
そして
理学療法士として、「A君は将来歩けるようになるのか?」と思い、
「できれば歩けるように歩く練習をしてあげたい」と考えました。
そして、
教科書や文献を漁っていると
「実用的な歩行にまでは届かない」という
予測を立てているある論文を見つけました。

彼の運動機能の可能性を信じていた無知な私は、
愕然としました。
それと同時に、
どうしたらそんな予測が立てられるのかわからず、
「A君を見てないだろう」と
憤りを覚えました。

しかしながら、
A君との2か月あまりの時間を過ごし、
私の中で
「はたして彼は歩きたいと思っているのか?」という思いも
出てくるようになりました。
なぜなら、
歩かなくてもA君は毎日を楽しく過ごすことができているのです。

このころから、
運動機能だけで答えができないこともあるのだと痛感し、
理学療法を提供するときも、
まずは本人や家族の気持ちを大切にしたいと思うようになりました。

福井大学に勤めだし、
こころと体の両方から患者さんを支えたいと思い
臨床を行っていました。

あるとき、
福井大学に連合小児発達学研究科が開校され、
そこに友田先生が赴任されました。
子どものこころを取り扱うと聞き、
私は迷わず門を叩き、
そしてここで学ぶことができています。



最後に、
私はここに来るまでに出会ったすべての子どもたちから
色々なことを教わってきました。
そして、
がんの治療で長く入院している子、
足の麻痺があり上手く歩けない子、
自力では動けないまでも毎日を一生懸命生きている子、
一人ひとりが、素晴らしい可能性を持ち、
輝けるチャンスを持っています。

私は、「理学療法士」として、
「運動」というキーワードで
その可能性を応援するために
何かできないかを毎日模索しています。



◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆


【保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイント】

続いてお送りするのは
保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイントです。

園でのいろいろな活動のなかで、
保育士さんたちが気がかりになることも多いと思います。
具体的な支援法を身につけるために、
さまざまな事例を学習して取り込んでいくことも大切です。

以下事例を参考に、少しでもお役にたてていただければと思います。



Q:年中クラスに所属する発達障害のある男の子です。
園外活動(公園への散歩や施設見学)に行く途中に、
気になるものがあると、
急にそっちに向かって走っていってしまいます。

「〇〇へ行くよ!」と声をかけても、
気になったものに夢中で、
なかなか動いてくれません。

そういった場合、
どのように対応したらよいのでしょうか?



A:気になる「もの」や「こと」に
注意が向いてしまいやすく、
何かに没頭し始めると、
周囲の音を遮断してしまい、
ほかの音(声かけ)への注意が
向きにくくなってしまうお子さんなのかもしれませんね。

ご対応されていることと思いますが、
急に走っていってしまうことがあるということですので、
まずはお子さんの安全を最優先にしていただきたいと思います。
お子さんの行動に関する対応については、
次のようなことを見ていただいたり、
確認していただければと思います。


1.	走っていった先の気になった「もの」「こと」が何か

2.	保護者の方にも、
自宅での様子や、
お家の方との外出中に同じような行動
(気になった「もの」や「こと」があると
走っていってしまうこと)がないか。
ある場合は
それが何かと
そのときにお家の方がされている対応について聞いてみてください。


そして、
気になるものに注意が向いてしまいやすいという点については、
外出前にこれからの予定を提示していただくほかに、
移動中も目的地の絵や写真など
視覚的に提示できるものを準備していただければと思います。

移動中にも、
「〇〇へ行くよ!」という声かけと一緒に、
視覚的なものを提示することで、
今やるべきことが確認でき、
注意がほかにそれてしまうことも
少なくなるのではないでしょうか。

また、
目的地へ向かう際の
ルートを工夫していただくのもよいかもしれません。

移動のルートに
気になる「もの」や「こと」などがたくさんあると、
視覚的な提示をしても
効果が薄くなってしまいます。
環境を調整することも大切で、
刺激が少ないルート
(安全が第一となります)を
選ばれるのもよいと思います。


すべての刺激をなくすことは難しいので、
急に走っていってしまい
気になったものに夢中になってしまうこともあるかと思います。

そのときは、
言葉だけでなく、
準備していただいた絵や写真を見せながら
声かけをしてみてください。

また、
タイマー(音)や
お子さんの興味のあるもの
(ポケットに入れて持ち運べるもの)を
提示することで
切り替えがスムーズにできるお子さんもいます。

どの方法がいいのか
色々と考えられると思うのですが、
一番大事になるポイントは、
最初にもお伝えさせていただいた、
園でのお子さんの様子のほかに、
ご自宅の様子や
お家の方の対応方法などについて
情報を集めていただいたり、
確認していただくことかなと思いますので、
その点から始めていただければと思います。 



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【セミナー・研修会などのご案内】

それでは
今後開催予定のセミナー・研修会予定の情報について
お知らせいたします。



○ちち☆ははサポートクラブ
スクラム福井では、
発達障害のお子さんを育てられている親御さんたちの集まりを
定期的に開催いたしております。

日ごろのお子さんの様子や子育ての悩み、
保育所や学校のことなどを語り合う場を提供し、
親御さんの仲間づくりのお手伝いができれば・・・
と思っています。


主催:福井県発達障害児者支援センター スクラム福井

平成27年
5月13日(水):敦賀(あいあいプラザ)
5月14日(木):勝山(すこやか)
5月22日(金):福井(福井市保健センター)
7月8日(水):敦賀(あいあいプラザ)
7月9日(木):大野(スクラム奥越事務所)
7月10日(金):福井(福井市保健センター)
9月9日(水):敦賀(あいあいプラザ)
9月10日(木):勝山(すこやか)
9月11日(金):福井(福井市保健センター)

各会場とも10:00〜12:00までのお時間となります。
(大野開催時のみ10:00〜15:00の
フリータイム制となっております)

※詳しくは
スクラム福井HP ちち☆ははサポートクラブ
をごらんください。



○講演会「大人の発達障がいを考える」
主催:福井県発達障害児者支援センター スクラム福井
日時:6月13日(土)13:30-16:00
場所:敦賀市福祉総合センター あいあいプラザ
講師:小林信篤 先生
(社会福祉法人 横浜やまびこの里)
定員:120名 
参加費:500円(資料代として)
お問合わせは スクラム福井 まで
0776-22-0370
※詳しくは
スクラム福井HP 研修会のご案内
をごらんください。



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発行 福井県発達障害児者支援センター スクラム福井
お問い合わせ info@scrum-fukui.com
ホームページ http://scrum-fukui.com/
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