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スクラムネット メールマガジン

  • Date: Fri, 10 Feb 2017 18:00:01 +0900 (JST)

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メールマガジン スクラムネット No.57
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【配信元】福井県発達障害児者支援センター スクラム福井 

【もくじ】
1..... リレーエッセイ
福井県総合福祉相談所
天谷 泰公 所長 より

2..... 保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイント

3..... セミナー・研修会などの案内

4..... その他のお知らせ



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立春も過ぎ、
これからどんどん暖かくなってきますね。
南の地方では
梅の花も咲き始めるころでしょうか。

この季節になってくると
花粉症の方は
早めに用心したいところですね。


それではメールマガジン スクラムネット、
57回目のリレーエッセイは

福井県総合福祉相談所
天谷 泰公 所長 より
お送りさせていただきます。


◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆



【リレーエッセイ】

福井県総合福祉相談所
所長 天谷 泰公

私自身、これまで障害福祉行政に長く携わり
発達障害者への支援についても
「スクラム福井」の立ち上げや
県内の療育の充実に力を注いできました。

現在、私は福井県総合福祉相談所において
所長として勤務しています。

そこで、今回は、福井県総合福祉相談所の
ご紹介をさせていただきます。



福井県総合福祉相談所は、
「障害のある方」「子ども」、「女性」に関する
様々な相談や助言、援助を行う総合的な相談機関です。


【総合福祉相談所が有する機能】
1 身体障害者更生相談所
2 知的障害者更生相談所
3 精神保健福祉センター
4 障害者権利擁護センター
5 精神科救急情報センター
6 ひきこもり地域支援センター
7 児童相談所
8 婦人相談所
9 配偶者暴力被害者支援センター
10 発達障害者支援センター(併設)


併設されている発達障害者支援センター「スクラム福井」は
みなさんよくご存じなので
その他の機関における発達障害のある方や子どもさんに
関係する相談や援助の内容などをご紹介します。



まず、発達障害のある方が対象となる
精神保健福祉手帳の等級の判断や交付を
精神保健福祉センターで行っております。

精神保健福祉手帳は現在約5800人の方が
所持されています。
手帳を所持されている方は5年間で1.5倍と
年々増加しております。

発達障害の方が就労系の事業所を利用するために
申請される事例も多いと思います。
手帳の申請は市町です。
病院のケースワーカーや地域の相談支援専門員に
ご相談ください。


また、精神保健福祉センターではこころの健康に関する各種研修や
セミナーを開催しております。

発達障害のある方の中には、ひきこもりや依存傾向等、
様々な問題を抱え悩んでおられる方も
いらっしゃると思います。

当所で開催している研修などをご紹介したいと思います。


依存症を考えるセミナーを原則毎月第1水曜日に開催しています。
ギャンブル依存(10:00〜12:00)と
アルコール依存(13:00〜16:00)それぞれ、
毎回テーマがあり全6回シリーズになっています。
また、ご本人対象に認知行動療法を用いた依存症回復プログラムを
原則毎週金曜日15:30〜17:00に開催しています。

ひきこもりについては、
ひきこもり状態にあるご本人やご家族、支援者等を
対象とした学習会や研修会を年2回開催しています。
また、毎週火・木曜日に
所内でご本人が自由に集まり交流できる「フリースペース」を設けて、
居場所作りを行っているほか、
ご家族が集まって話すことができる場として
毎月第3火曜日に家族の会を開催しています。



つぎに、児童相談所をご紹介します。

児童相談所は18歳未満の児童の福祉に関する相談に応じています。
最近は、
発達障害に関する情報が保護者の方の身近なところにあるため、
「うちの子の行動はもしかして発達障害ではないか」と不安に思われて
相談される事例も増えているように感じます。
そのようなご相談には、保護者やお子さんに来所してもらい、
お子さんの状況を把握したうえで、
地域の医療機関や療育機関を紹介したり、
お子さんへの接し方などを助言するなどの対応をしています。

一方で児童相談所は児童虐待の相談や通告を受ける機関です。
福井県でも児童虐待の対応件数は増加の一途にあります。
児童虐待の事例には、
発達障害の特徴があるお子さんも多くいらっしゃいます。

関わりにくさ、育てにくさが保護者の方の大きな負担になったり、
行動を正そうとして厳しくしてしまうことがあります。
その苦しさを周囲に理解してもらえなかったり、
厳しくしても変わらないので叱り方が暴力や暴言へと
エスカレートしてしまったり・・・ということもあります。

これらの事例の中には、
保護者の方がお子さんに発達障害の特徴があることに
気がついていない場合もあります。
障害への理解があっても、
子育てがうまくいかず行き詰っている場合もあります。
早期発見・早期対応と、
保護者の方を含めた途切れない支援が重要であると考えます。

また、
児童相談所が対応するお子さんの中には、
虐待を受けることによって、落ち着きがない、乱暴になるなど、
発達障害の特徴と同じような行動を示す事例もあります。

児童相談所ではこれらのことをしっかりと理解し、
医療機関や関係機関との連携を強化し対応していきたいと思います。



児童相談所においてみなさんにお願いしたいのが
児童虐待防止への取組みについてです。

虐待を受けていると思われるお子さんを発見した場合、
児童相談所や市町に通告する義務があります。
「通告」というと躊躇する方が少なくないのですが、
実は、その親子の支援につながる入口なのです。
虐待されているお子さん自身が助けを求めたり、
保護者自身が虐待しているという自覚があって支援を求めることもありますが、
そう簡単なことではありません。
周囲が気づき、支援につなげることがとても重要なのです。

児童相談所が通告を受けると、まずお子さんの安全を確認し、
お子さんや家庭の状況について面談や調査を行います。
危険が高い場合は一時的に保護することもあります。
虐待に至った経緯や要因を探り、
どのような支援を必要としているのかを考え、
関係機関と連携しながら対応します。


虐待は、経済的困窮・保護者の方の病気や障害・孤立した状況
お子さんの行動や障害・保護者自身の虐待経験など、
様々な要因が絡み合って起きることがあります。
特別な家庭に起きるわけではなく、
ストレス要因が重なっているところに支援がなければ、
どの家庭でもそういう状況になるかもしれません。

お子さんへの影響度や、保護者の方の状況によっては、
お子さんを施設や里親に預ける場合もあります。
お子さんには、安全な環境の中で自己肯定感をはぐくんだり、
生活習慣を身につけたり、
傷ついたこころをケアする心理治療を受けていただいたりします。
保護者の方には、
考え方や行動を見直していただくよう働きかけを行います。

お子さんのための方針が保護者の方にご理解いただけない場合は、
施設入所や親権の制限などを
家庭裁判所に申立てするなど法的な措置もとり、
お子さんが安心して生活し、
健全に発達・成長できることを第一に対応をしています。
児童相談所の、虐待の防止などの取組にご協力をお願いします。



今回は、
総合福祉相談所の業務内容などについて
ご紹介をさせていただきました。
総合福祉相談所では、
ご紹介した業務の他にも様々な業務を行っております。

詳しくは
http://www.pref.fukui.lg.jp/doc/soudansyo/index.html
をご覧ください。



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【保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイント】

続いてお送りするのは
保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイントです。

園でのいろいろな活動のなかで、
保育士さんたちが気がかりになることも多いと思います。
具体的な支援法を身につけるために、
さまざまな事例を学習して取り込んでいくことも大切です。

以下事例を参考に、少しでもお役にたてていただければと思います。



Q:5歳の女の子です。

「活動」や広場でのお友達とのお遊戯などのときに、
○○出来るように頑張りましょうと声をかけると、
必ず「いや!」とか「できないもん」という言葉がすぐに出てきます。

出来そうなことから指示をだしているのですが、
やろうともせず否定的な言葉ばかりいうのですが、
どうしたら前向きな言葉につなげられるのでしょうか?



A:保育士さんの日々の努力に感謝の気持ちでいっぱいです。
ちょっと肩の力を抜いて、
そのお子さんの様子をゆっくり見てあげる余裕を持ってみて下さい。


そのお子さんは、
自分で決めて自分でできる経験をしたいのではないでしょうか?
周りが少しずつ見えてくる年齢ですが、
大人からしたら
学校に入る前に「こうしてほしい」「これができたらいいな」と
思う気持ちも出てくるころではありませんか?

結果やゴールを伝えるのではなく、
「これ出来るかな?○○ちゃんの作るとこみたいな?」とか
「○○ちゃんなら、□□と△△が出来そうだけど、
○○ちゃんはどっちがしたいなか?」と
自分で最初の小さなゴールを示し、
彼女に決めてもらってもいいかもしれませんね?

ただし、どちらを選んでもいいように、
保育士さんが提示していい内容や、
本人の好きなことから初められるよう
事前の段取りが出来たほうが効果的ですね?
できそうだとは思っているけど、
スタートを何から始めたらいいのかの情報が
伝える側と受ける子ども側では同じではないのではないでしょうか?


出来そうなことをプラモデルの手順書のように、
1・2・3と
スモールゴールを示していってはどうでしょうか?

集団の中では、
保育士さんのスタートを切るタイミングなどもあると思います。
支援者も同じだと思います。
「こうしなさい」と言われるのと
「こうしてもらえたら嬉しい」と言われるのでは、
「やる気」に違いを感じると思います。
その子の好きな事・できそうなことをリストにしておくと、
手だてが見えやすくなりますよ。


上手く出来たことは、
他の子の前で披露してあげるのもいいですね?
「できるようにしたい」
「卒園までにできるようになってほしい」ではなく、
「この子は、こうしたらできるのかな?」
「こんなこと好きだから、これから始めてくれたらいいな」なんて、
いくつかの案から、
本人にえらんでもらえたら、
「そうか、これならできるんだ〜」とか、
「こうしたら自分始められるんだ〜」なんて、思えませんか?

保育も育児も支援も上手くいくかどうかは、
段取り次第かもしれませんね?

こうしたら上手く出来た!
保育士さんも、○○ちゃんと同じで、
できた事を楽しんでみて下さい。
段取りの成果を楽しみに・・・



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【セミナー・研修会などのご案内】

それでは
今後開催予定のセミナー・研修会予定の情報について
お知らせいたします。



○ちち☆ははサポートクラブ
スクラム福井では、
発達障害のお子さんを育てられている親御さんたちの集まりを
定期的に開催いたしております。

日ごろのお子さんの様子や子育ての悩み、
保育所や学校のことなどを語り合う場を提供し、
親御さんの仲間づくりのお手伝いができれば・・・
と思っています。


主催:福井県発達障害児者支援センター スクラム福井

平成29年
3月8日(水):敦賀(あいあいプラザ)
3月9日(木):大野(結とぴあ)
3月10日(金):福井(福井市保健センター)


各会場とも10:00〜12:00までのお時間となります。

※詳しくは
スクラム福井HP ちち☆ははサポートクラブ
を、ごらんください。



○メンタルヘルスの集い
第31回日本精神保健会議

主催:公益財団法人日本精神衛生会
日時:平成29年3月4日(土) 10:15-16:00
場所:有楽町朝日ホール(有楽町マリオン11F)
(東京都千代田区有楽町) 

特別講演:「子どもの虐待と脳科学」
講師:友田 明美 先生
(福井大学子どものこころの発達研究センター)

フォーラム:「子どもをめぐるみんなの課題
〜虐待の連鎖を断ち切る〜」

参加費:無料(事前予約不要)
定員:600名
※詳しくは
スクラム福井HP 他機関の研修会のご案内
をごらんください。



○子どもの心の診療医養成研修〜フォローアップ研修〜
平成25年度からスタートした子どもの心の診療医養成研修ですが、
受講後のフォローアップを目的として、
下記のとおり研修会を開催します。


日時 3月5日(日) 9:00〜12:00
場所 武生商工会議所 3階会員サロン

内容 第1部(9:00〜10:20)
1. かかりつけ医からの発達障害者診療について
【中山クリニック 中山 真里子先生】
2. 発達障害支援施策と発達障害者支援センターの役割
【スクラム福井 伊原 豊志 副センター長】

第2部(10:30〜12:00)
3. 症例検討〜医療機関と連携した症例について〜
【事例提供:スクラム福井】
【助言者:福井大学子どものこころの発達研究センター 小坂 浩隆先生】
【助言者:こども療育センター 津田 明美先生】

参加費 無料
主催  福井県

参加をご希望される方は、福井県障害福祉課(0776-20-0634)まで
お電話にてお申し込みください。
※この研修会は医師が対象ですが
保健、医療、福祉、保育、教育関係者の方の聴講が可能です。
定員を超えた場合はお申し込みをお断りする場合があります。



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【その他のお知らせ】

○MRI検査の母とお子様の協力者を募集
福井大学子どものこころの発達研究センター
(福井大学医学部附属病院)では、
子育て中の『お母さん』か?
意図せす?とも発揮している『脳の働きの不思議』を
MRI検査で調へ?る脳科学研究への参加者を募集しています。 

※詳しくは http://tomoda.me/resources/Youikunou_MRI_recruit.pdf を
ごらんください。



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発行 福井県発達障害児者支援センター スクラム福井
お問い合わせ info@scrum-fukui.com
ホームページ http://scrum-fukui.com/
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