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スクラムネット メールマガジン

  • Date: Fri, 9 Mar 2018 18:00:01 +0900 (JST)

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メールマガジン スクラムネット No.70
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【配信元】福井県発達障害児者支援センター スクラム福井 




【もくじ】
1..... リレーエッセイ
社会福祉法人 白梅学園 乳児院
家庭支援専門相談員 高木晴美 先生 より

2..... 保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイント

3..... セミナー・研修会などの案内

4..... その他のお知らせ



◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆


3月になりました。
先月の大雪は大変でしたね。

ご近所同士、
スコップやはしご、
除雪機などを貸し借りし合い、
結びつきが強まった方々も
多いのではないでしょうか。

あらためて人と人のつながりや
その暖かさを感じました。
皆さまに感謝いたします。


それではメールマガジン スクラムネット、
70回目のリレーエッセイは

社会福祉法人 白梅学園 乳児院
家庭支援専門相談員 高木晴美 先生 より
お送りさせていただきます。

(なお、今回をもちまして
リレーエッセイは最終回とさせていただきます。
これまでご愛読してただき、
まことにありがとうございました。
「スクラムネット」は来月から内容を一部変更し、
引き続き、発達障害の関連情報を発信していきます。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。)


◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆



【リレーエッセイ】

社会福祉法人 白梅学園 乳児院
家庭支援専門相談員 高木晴美



「子ども達の幸せな未来を願って」



「だるまさんが、 どてっ!」
子ども達が笑顔でひっくり返ります。

「だるまさんが、 びろーん!」
子ども達が笑顔でのび上がります。


白梅学園は、現在定員9名の小さな乳児院です。


昨年3月まで、
現場の保育士として勤務しており、
その頃
子ども達に絵本の読み聞かせをしていた時の光景です。


子ども達の無邪気な笑顔を見て、
微笑ましく
私自身どんなに心癒されてきたことか…。

ですが、
こんな笑顔を向けてくれる子ども達が、
生まれてから、いや生まれる前から
目には見えない荷物を背負っていることを忘れたことはありません。


虐待(身体・心理・ネグレクト等)・養育困難・精神疾患等、
様々な理由で入所してきます。

生後数日で病院からそのまま入所してくる子どももいます。
2、3歳で入所し
すぐに愛着障害だとわかる子どもや、
発達障害の疑いもあり気になる子どももいます。


友田明美先生のご著書を拝読した際、
涙が溢れました。

30余年児童福祉施設で勤務してきた中で、
未熟だった頃の私は
不適切なかかわりをしてきたことがあったと
自分を振り返ります。

子ども側の気持ちを充分に理解できる器もありませんでした。
その頃の子ども達に申し訳ない気持ちでいっぱいです。


今子ども達に、
負の連鎖を断ち切るために私達は何をしていけばいいのか?

友田先生がご教示下さっているように、
乳幼児期の愛着形成が子どもの将来に大きくかかわること。
また
養育者の日々の言動が、
子どもの心や脳に大きな影響を及ぼすということを決して忘れず、
できる限りの愛を添えて
関わっていくことだと学ばせていただいております。

いっぱい抱っこして、いっぱい褒めて。

子ども達にとって「心の安全基地」となれるように。



現在、
家庭相談員として親御さんとかかわる中で、
親御さん自身にも「安全基地」といえる人がいなかったのではないかと
感じることが多々あります。

人とのコミュニケーションが
うまく取れないことから起こる問題等を抱えておられます。

そのような親御さんに、
面会等を通して子どもとのかかわりを温かく見守り
愛着関係修復の支援を行ったり、
親御さん自身が抱えている人間関係構築につながる支援ができるよう、
関係機関と連携し微力ながら取り組んでいきたいと思います。

また、
昨年には「新しい社会的養育ビジョン」が打ち出されており、
今後乳児院として担っていく役割について、
改めて見つめ直さなければならない時期にきています。

白梅学園も
現在小規模ケアへの転換期です。
併設している児童養護施設は昨年末小規模グループへ移行し、
乳児院も現在建築計画中です。

社会的に求められる乳児院としての取り組みと、
併設している白梅学園だからこそできる
子どもの継続した養育(愛着形成の重要性から)等の独自の取り組みで、
個々の子どもの「最善の利益」を最優先に
両施設の職員で連携を深めていくことが課題だと思います。




現場で夜勤に入っていた頃の寝かしつけの時間の光景です。

「トントンしてー。」
「トントンしてー。」と、

あちこちから子ども達の声がかかります。
(千手観音のように
手がいっぱいあってくれたら
どんなにありがたいと思ったことか。)

「順番に行くから、待っててね。」と言いトントンし出すと、

次は、
「オオカミのおはなししてー。」

「ももたろうのおはなししてー。」

「ウルトラマンのうた、うたってー。」等

声がかかり、
順番にトントンしながら
お話ししたり歌ったりしている内、

一人また一人…と
寝入っていきます。

この寝かしつけの時間が、
私にとっても落ち着いて子ども達と触れ合う大切な時間でした。


ある日、
3歳の児が昼間大きな声で、
「ウルトラのちちがいる。ウルトラのははがいる。
そうしてタローが・・。」と歌っていたようで、
それを聞いた職員が、
この歌を教えたのは誰なのか?と。

年代でわかりますよね。(笑)


次の夜勤に入る時、
必死にその頃流行りのニンニンジャーの歌を覚え
子ども達に聴かせたものです。(笑)



子ども達が健やかに成長し
幸せな未来となることを願い、
施設職員として何ができるかを
自分のテーマとして、
今後も追い求めていきたいと思います。



今日も子ども達は、泣いたり笑ったり…。

賑やかな子ども達の声が響いています。



◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆◇◆◇◇◆◇◆



【保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイント】

続いてお送りするのは
保育士のための事例で考える発達障害児へのワンポイントです。

園でのいろいろな活動のなかで、
保育士さんたちが気がかりになることも多いと思います。
具体的な支援法を身につけるために、
さまざまな事例を学習して取り込んでいくことも大切です。

以下事例を参考に、少しでもお役にたてていただければと思います。

(なお、次回からは
大人の発達障害も含めた
事例で考えるワンポイントを始める予定です。)


Q:発達障害(自閉症スペクトラム)の
診断を受けている年長の男の子(Aくん)です。

先生から注意を受けたり、
友達とケンカをしたときに
「ごめんなさい」が言えません。

自分が悪いことをしたと
わかっている様子も見られるのですが、
気持ちをすぐに切り替えられず
長い時間泣いていたり、
部屋の隅ですねていることがあります。

また、時折ですが、
自分の頭を叩く・噛むといった自傷行為や、
まわりのお友達を傷つけたり、
物にあたって壊してしまうこともあります。

来年には就学を控えていて、
今のような状況で大丈夫か心配です。


友達関係を少しでも良好にと思うと
「ごめんなさい」を言えるとよいのですが、
どのように対応するとよいでしょうか?


A:無理に「ごめんなさい」と
言わせるような対応は控えた方がよいですね。
無理に言わせようとすると
余計に気持ちの切り替えに時間がかかってしまいますし、
そうした対応をされたという嫌な記憶が残り、
その対応をした先生との関係も悪くなってしまうかもしれません。

また、
無理に言わせることで、
「ごめんなさい」と口にするだけの
誤学習につながってしまう可能性もあります。

やはり、
気持ちが落ち着くまで待ってから
「何が悪かったのか?」、
「何が嫌だったのか?」など
ゆっくり話を聞いてあげてください。

(ゆっくり聞くということがポイントです)

このとき、
Aくんの話す内容や思いを否定しないように
気をつけてください。

「〇〇が嫌だったんだね」と
受け止めてあげてください。


受け止めた上で、
「どうするとよかったのか?」、
「次はどうすればいいのか?」、
「冷静になる(気持ちを落ち着かせる)ための方法」などを
Aくんと相談してみましょう。

このときも、
あせらずゆっくりと話しをすすめてほしいと思います。



「ごめんなさい」と言えることがゴール(目標)ではなく、
一緒にこれまで行動を振り返り、
次はどうするとよいかを考えることが大切です。
そうしたやりとりを繰り返しながら、
Aくんの様子や変化をみてほしいと思います。

冷静に行動できることが増えていくことで、
『「ごめんなさい」と相手に伝える』ということを
考える余裕がうまれることにつながると思います。

就学までにあまり時間がなく、
先生の焦る気持ちもとてもよくわかります。
でも
そこは焦らずに取り組んでいただき、
取り組まれた内容や情報
(園で支援したこと、
支援することでAくんができていたことなど)を
次の小学校につないでほしいと思います。

その際は、
Aくんとやりとりをする手順や流れなども
具体的にお伝えしていただきたいです。




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【セミナー・研修会などのご案内】

それでは
今後開催予定のセミナー・研修会予定の情報について
お知らせいたします。



○障がいのある人の災害時の暮らしのための講座
主催:にこにこクラブSUNFISH
日程:平成30年3月17日(土)
第1部 9:30〜10:00
場所:福井市防災センター
※終了後、福井市和田公民館に移動(車で約5分)
 
第2部 10:30〜12:00
場所:福井市和田公民館
講演1「避難行動要支援者支援制度と災害時のくらし」
講師1:小柏博英さん(福井市社会福祉協議会)
講演2:「まちなか被災シミュレーションからわかる災害への備え」
講師2:北山知晴さん(Com-Support Project)
など
 
定員:30名
参加費:無料
 
※詳しくは
スクラム福井HP 他機関の研修のご案内
をごらんください。



○ASD新入生大学生活準備プログラム
主催:大阪大学キャンパスライフ健康支援センター
日程:平成30年3月23日(金)・26日(月)・28日(水)
場所:大阪大学豊中キャンパス
内容:模擬授業やキャンパスツアー、セミナー、相談会など
対象:大学進学(本学でなくても構いません)を予定している
ASD傾向のある学生で、本プログラムに全日参加可能な方 

参加費:無料(定員30名)
申込:3月12日までにメールにて申し込み

※詳しくは
スクラム福井HP 他機関の研修のご案内
をごらんください。



○ふくい吃音のつどい
主催:吃音のセルフヘルプグループ福井言友会
日程:平成30年3月31日(土) 13:00〜16:00
場所:福井県国際交流会館
講演:
「わかりやすい吃音の理解と支援の在り方
〜こどもから大人まで〜」
講師:菊池良和 氏(九州大学病院耳鼻咽喉科 医師)
対象:
吃音がある方及びその家族、
吃音がある方の支援者、吃音に関心のある方
参加費:無料
予約不要
 
※詳しくは
スクラム福井HP 他機関の研修のご案内
をごらんください。



○世界自閉症啓発デー2018 in 風の森
主催:にこにこクラブSUNFISH
日程:平成30年3月31日(土)
 
(1)3/31(土) 10:00〜12:15
講演会「自閉症の人が大人になるまでに身につけておくこと」
「自閉症の人が大人になるまでに身につけておくこと」
講師:奥平綾子氏(株式会社おめめどう)
 
(2)3/31(土) 13:00〜15:00
ワークショップ;ギャラリー
「実際にカレンダー・スケジュールを作ってみよう!
コミュニケーションメモを書いてみよう!」
 
ほか、パネル展示など
 
※くわしくは
にこにこクラブSUNFISH
0776-26-3787
まで



○自閉症啓発セミナー2018
主催:福井県、スクラム福井
日程:平成30年4月7日(土) 10:00〜16:30
場所:福井県立図書館 多目的ホール

【午前の部】10:30〜12:00
講師:滝口 慎一郎 氏(福井大学病院)
【午後の部】13:00〜16:30
13:00〜 講師:松村 千里 氏(大野市児童デイ)
14:00〜 講師:坪川 美苗 氏(県特別支援教育センター)
15:00〜 講師:永井 弘明 氏(JDDネット福井)と、ご家族

参加費:無料(定員150名)

※詳しくは
スクラム福井HP 研修のご案内
をごらんください。



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【その他のお知らせ】

○「就コミュ」のご案内

就コミュ! は
インターネット上で
職場でのさわやかなコミュニケーションのポイントを
遊びながら学ぶサイトです。

国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金助成活動」の
助成を受けて
日本設備管理学会 就労支援技術研究会にて
開発されたサイトです。

ゲームの主人公の立場で、
就職活動や職場でのコミュニケーションを疑似体験できます。
どのような話し方が相手に好印象を与えるか、
考えながらチャレンジしてみましょう。

就コミュのサイトは
http://www.syucom.org/ をごらんください。



○MRI検査の母とお子様の協力者を募集
福井大学子どものこころの発達研究センター
(福井大学医学部附属病院)では、
子育て中の『お母さん』が
意図せずとも発揮している『脳の働きの不思議』を
MRI検査で調べる脳科学研究への参加者を募集しています。 

※詳しくは http://tomoda.me/resources/Youikunou_MRI_recruit.pdf を
ごらんください。



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発行 福井県発達障害児者支援センター スクラム福井
お問い合わせ info@scrum-fukui.com
ホームページ http://scrum-fukui.com/
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